ご覧いただきありがとうございます。
東京都在住の翻訳者、羽田紗久椰(はだ さくや)と申します。

翻訳学科を卒業後、出版関連の翻訳会社勤務を経て、2019年からフリーランスの翻訳者として活動しています。

主に以下のような業務を承っております。

その他、英語を使用する業務にも柔軟に対応いたします。お気軽にご相談ください。

最新の翻訳実績

*過去の翻訳実績一覧はこちらをご覧ください。

〈三月うさぎ〉の鬼探し

Hide in the Dark

『〈三月うさぎ〉の鬼探し』表紙

 1928年10月の暮れ、ワシントン南の古い屋敷〈レディ・コート〉に旧知の仲の男女が集まる。食事や歌を楽しみ、ハロウィンの遊びに興じる彼らだったが、暗闇のなかでのゲームの最中に悲鳴が上がる。明かりがついてみると、仲間の1人が遺体となっていた……。
 小説をもとにマーダーミステリー(プレイヤーが容疑者になりきるパーティゲーム、マダミス)を作成するという企画にあたり、マダミスの元祖とも言われる約100年前のミステリーを翻訳しました。安田均様・柘植めぐみ様が翻訳された小説を読んだうえで同名のマダミスを作成しています。
 小説は今のところ、ルールブック内に記載のリンクとパスワードを知っている方のみお読みいただけます。ぜひプレイ後にお読みいただき、ゲームと比べてみてください。

著:フランセス・ノイズ・ハート
2024年12月発売

ポーショノミクス シルヴィアの魔法薬店

Potionomics

『ポーショノミクス』日本語版パッケージ

 亡くなった叔父からポーション店とともに多額の借金を受け継いでしまった新米魔女、シルヴィア。借金沼から抜け出し成功をつかむため、謎めいたフクロウに助けられながらポーションづくりの腕をふるいます。カードゲーム形式の交渉が鍵となる店舗経営ゲームで、多種多様なキャラクターたち(駆け出し冒険者にギルドマスター、ネコの海賊にセイウチの職人などなど……)と性別・種族を問わず友情・恋愛関係を築いていくことができます。さまざまなキャラクターとの関係性を深めることで新たな交渉術を学べるなど、ゲームを有利に進めるのにも役立ちます。
 ストーリーの一部の翻訳を担当しました。ビデオゲームの翻訳もいくつか承ってきましたが、この作品で初めて名前をクレジットしていただきました。じつは開発中から気になっていた作品だったので、翻訳の件で声がけいただいたときには驚きました!

開発元:Voracious Games
パブリッシャー:XSEED Games, Marvelous USA, Inc.
日本語版メーカー:ハピネット

新版ダークエルフ物語 アイスウィンド・サーガ1~3

The Icewind Dale Trilogy: The Crystal Shard

『アイスウィンド・サーガ』表紙

 TRPG「ダンジョンズ&ドラゴンズ」(D&D)の世界の一つ、フォーゴトン・レルム。映画『アウトローの誇り』でも登場した北の果ての地、アイスウィンド・デイルを舞台にした三部作『アイスウィンド・サーガ』の一作目です。1988年に原書が刊行されたこの作品から、現在も続くThe Legend of Drizzt(ダークエルフ物語)シリーズが始まります。
 日本語版は2004~05年に同じく風見潤様の新訳(『悪魔の水晶』『ドラゴンの宝』『水晶の戦争』の三分冊)が出ている本作を、新たに訳し直したのがこの「新版」です。前回は若い読者を想定した訳文でしたが、今回は前後の巻に合わせた大人向けの訳としました。原書も新しいものを使用しておりますので、旧訳をお持ちの方は比べてみると色々と違いが見つかるかと思います。

 私が翻訳者を目指したきっかけの作品です。いずれシリーズの翻訳をしたいという夢はありましたが、まさかこの巻の新訳のお話が舞い込んでこようとは……。好きなもの、やりたい仕事のことは、気後れせずに口に出しておくべきですね。なお本書は電子版のみの刊行ですが、いつか未訳巻を紙で出すのに関われればと思っております。
 シリーズの既刊全巻を並べた年表を作成中です:Drizzt Timeline

著:R・A・サルバトーレ
2024年4月発売

ダンジョンズ&ドラゴンズ ドラゴンランス:女王竜の暗き翼

Dungeons & Dragons Dragonlance: Shadow of the Dragon Queen

『ドラゴンランス女王竜の暗き翼表紙

 TRPG「ダンジョンズ&ドラゴンズ」(D&D、ダンドラ)のアドベンチャー(シナリオ)ブック。小説『ドラゴンランス』シリーズの世界クリンを冒険するための資料(クリン独自の種族ケンダーや、ソラムニア騎士のキャラクターも作成できます)、および竜槍戦争の時代を舞台にしたアドベンチャーが掲載されています。アンサロン大陸の詳細なポスターマップが付属しクリンの世界に関する情報も満載で、D&Dにはまだ触れたことがないという小説ファンの方にも手に取っていただければ嬉しいです。
 『レイストリン戦記』を翻訳したことが縁で、もっともよく遊んできたTRPGの翻訳に関わる機会をいただきました。

小説ダークソウル 弁明の仮面劇

Dark Souls: Masque of Vindication

『小説ダークソウル』表紙

 日本発の人気RPG『ダークソウル』の世界観をもとに、アメリカの小説家マイケル・A・スタックポール(『スター・ウォーズ』のノベライズ作品や、TRPG『トンネル&トロールズ(T&T)』のシナリオなど)描くダークファンタジー。出版翻訳は刊行済みの原書の版権を出版社が取得後、翻訳・編集して出版……という流れが通常ですが、こちらは日米同時発売の企画です。
 ゲームと同様、墓場のなかで目覚めた死者の主人公。自分の名が「フェーラノス」であり、どうやら魔法の使い手であるといった断片的な記憶だけを持ち、何かに導かれる感覚に従って進んでいきます。世界はなぜこうも変わり果ててしまったのか。フェーラノス自身は一体何者で、何故目覚めたのか。次第に謎が解き明かされていきます。
 ゲームを知っている方はプレイ時の記憶が蘇るであろう場面が多々ある一方で、ゲームの内容をまったく知らない方でも冒険ファンタジーとして楽しんでいただける作品です。

マイケル・A・スタックポール著
フロム・ソフトウェア監修
安田均、羽田紗久椰訳
2022年10月発売
ISBN:978-4-04-074649-4

その他

 このページでは刊行・配信済みの実績の一部のみを掲載しています。
 その他の実績一覧は以下のリンク先をご覧ください。

 名前の出ていない案件としては、
・ビデオゲーム(アクション、RPG、経営など。これまでに計4タイトル、9万語程度を翻訳)
・ハウツー系のウェブ記事(ボードゲームの遊び方・攻略法、DIY、PCや携帯デバイス関連の小ワザなど)
の翻訳を行なってまいりました。
 また、英語を使用する調査、英文書籍の要約(シノプシス/リーディングレジュメ)作成の経験もあります。
 詳細につきましてはお問い合わせフォームよりお気軽におたずねください。

プロフィール

略歴


以下、少々個人的な話になります。

わたしは中学生のときに『ダークエルフ物語』("Legend of Drizzt"シリーズ)という翻訳ファンタジーに出会いました。TRPGの元祖『ダンジョンズ&ドラゴンズ』(D&D)の世界を舞台にしたこのシリーズは30年以上も継続しており、今でも愛読しています。このシリーズの未訳巻を翻訳したいという気持ちが、わたしが翻訳をしたいと思った一番の理由でした。

翻訳学科を経て翻訳会社に勤めながらも、(この作品に限らずですが)書籍、特にファンタジー作品を自分で翻訳して世に出したい、という気持ちは持ちつづけていました。とはいえ、それはまだまだ先の話……と思っていたところ、ちょうど翻訳会社を退社したのと同じ折りに、ボードゲームやTRPG関連の制作・翻訳を行う株式会社グループSNE様の翻訳者求人を目にしました。

じつは『ダークエルフ物語』を翻訳したのもグループSNE様で、ご縁があるかどうかはともかく愛読書を翻訳した方々と面識が持てるだけでも嬉しい! と、一も二もなく応募。何とお仕事をいただけることになりました。

たいへんな幸運に恵まれて翻訳者としてのキャリアをスタートし、なんとか2年間事業を継続。複数のボードゲームやTRPGサプリメント(ゲーム用資料)、未刊行ではありますがファンタジー小説やゲームデザイン関連の書籍計3冊の翻訳にもかかわることができました。今後も対応できるジャンル・分野を広げるとともにスキル向上に努めてまいります。

お問い合わせ

お問い合わせ、お仕事のご相談は、以下のリンク先のフォームからお願いいたします。

お問い合わせフォーム
CONTACT

または、翻訳者ディレクトリ(会員No.5517)経由でご連絡ください。